【実体験】年収1900万円でも幸せになれなかった理由 ―― 本当の幸せの見つけ方

お金も家族も仕事も、全部あるのに幸せを感じられない。その理由と解決策とは?

まずは「幸せな状態」がどんな状態なのか解像度を高めてみましょう。

例えばこの人は幸せだと思いますか?

会社員で年収が1900万円あって、立派な戸建ての家に住み、500万円を超える車を持っていて、妻や子供もいて、2−3ヶ月に一回は旅行に行っている。家や車のローンはあるけど、それでも毎月10万円以上の貯金ができている。

お金も持ち物もあるし、人間関係にも恵まれていそうです。はた目から見るととても幸せな状況にありそうです。

ところがこの人はこんな悩みを抱えていました。

  • 自分で自分の価値が認められず、自分のできてない部分ばかりが気になる
  • これから明るい未来が待っている気がしない
  • むしろ将来苦しくなることしか想像できずに絶望している
  • 自分で人生に変化を起こすこともできないと感じている
  • 頻繁に家族に怒鳴ってしまう
  • 家族に怒鳴ってしまう自分のことが更に嫌いになる
  • 夜眠れずに、朝起きるのも億劫
  • 毎日毎日、一家の大黒柱としてのプレッシャーに押しつぶされそうになっている

周りから「気にすること無いよ」って言われても、これらの悩みは決して消えません。果たしてこの人は幸せなのでしょうか?

例に出したのは過去の私自身です。そして当時の私の主観的な幸福度は100%がMaxだとしたら、だいたい15%くらいでした。 

周りから見たら幸せでしか無い状況にも関わらず幸せを感じられなかったのには理由があります。

人は「誰かに言われた通りに、あるいは期待されたとおりに生きていたら幸せになれる」と無意識に信じがちです。

「良い学校に行って、良い会社に就職して、家族を持って、たくさんのお金を稼げば幸せになれる」というような社会的な「幸せの方程式」に従って生きるわけです。

でも、それは他人が決めた人生の設計図であって、自分の本当の望みとは違うかもしれません。

まるで、自分の心の声を消して、他人のシナリオ通りに演技をしているような状態です。

そうすると、外見上は恵まれた状況にいても、心の奥底では「これは本当に自分の望む人生なのか?」という虚しさや不安を感じ続けることになります。

実は、この状態には深い理由があります。

私たちは幼い頃から、周りの期待に応えることで愛情や承認を得ようとする習慣を身につけてしまいます。

私の場合、それは「わがままを言ってはいけない」という潜在的な価値観となって根付いていました。この価値観は、自分の本当の気持ちや欲求を認識することすら難しくさせていたのです。

つまり、社会が期待する「幸せの形」を手に入れることはできても、そもそも「自分が本当は何を望んでいるのか」という問いにすら向き合えない状態だったのです。

でも、内心では「この仕事は本当に自分がやりたかったことなのか?」という疑問が消えません。それどころか、高い年収を得ているのに幸せを感じられない自分を責めてしまい、さらに自己否定の循環に陥ってしまうのです。

家族との関係でも同じでした。「良い夫」「良い父親」であろうとすればするほど、本来の自分の感情や欲求を抑え込んでしまい、そのストレスが怒りという形で爆発してしまう。その後で自己嫌悪に陥り、さらに自分を責める…。この負のスパイラルから抜け出すことができませんでした。

では、本当の意味での幸せとは何なのでしょうか?

それは、外側から見た「成功」や「幸せ」の形に囚われるのではなく、自分の内側の声に正直に向き合い、それに従って生きていける状態です。

そして、その状態に至るためには、二つの大きな変化が必要です。

一つ目は、自分の中にある「〜しなければならない」「〜であるべき」という価値観から解放されること。これは「幸せになる資格がある」と自分に許可を出すための第一歩です。

二つ目は、自分自身を大切な存在として認め、優しく受け入れられるようになること。自分の不完全さを責めるのではなく、それも含めて受け入れ、「この先もっと成長できる」と自分の可能性を信じられる状態です。

この二つが揃ったとき、私たちは初めて本当の意味での自由を手に入れ、自分らしい幸せを追求できるようになるのです。

そして面白いことに、このような内側の変化は、自然と私たちの行動も変えていきます。

自分を信じ、可能性を感じられるようになれば、以前は躊躇していた行動も自然に起こせるようになります。結果として、収入の向上や、より良い人間関係の構築といった、外側の変化も付いてくるのです。

つまり、本当の幸せへの道筋は、内側から外側へと向かうのです。まずは内なる変化を起こし、それが行動を変え、最終的に人生の外側の部分も変わっていく――。

私の経験からも、これが最も自然で、持続可能な変化の順序だと確信しています。