「なんで分かってくれないの!?」と感じる夫と妻へ

結婚して10年も経ってない若輩者ですが、
今日は夫婦関係のことについて話します。


夫婦の立場で、
それぞれこんなふうに思ったことはありませんか?


夫から妻へ

「俺の仕事の大変さをちっとも知らないくせに…」
「せっかく手伝ったのに何で文句を言われなきゃいけないの?」
「いちいち細かいこと気にするなよ。」
「どうせ俺が悪いって言いたいんだろ!」

妻から夫へ

「なんで〇〇してくれないの?」
「私の気持ちを理解してくれない。」
「いつも私ばっかり我慢している。」
「家に帰ってきたらふんぞり返って、私は召使いなの?」


これらの悩みを、
一度や二度は感じたことが
あるのではないでしょうか?

私は1億回くらいあります。

己成(こせい)コーチングを通じて
自分の価値観が変わるまでは、
夫婦喧嘩っぽい雰囲気になるたびに
上に書いたようなことを思っていました。


これらの気持ちを放置して
悪化していくと、その行き着く先は
以下のような気持ちです。


「私は悪くない、間違っているのは相手だ。」
「私は相手から苦しめられている。」
「私は被害者で、相手は加害者だ。」


仮に夫婦間のパワーバランスが拮抗している場合は
激しい夫婦関係を繰り返すことになります。


または、もしパワーバランスが偏っている場合は
一方がモラハラ夫、またはモラハラ妻になります。


この問題を放置しておくことによる
悪影響は甚大です。


夫婦間の愛情は冷めきり、
その代わりに憎悪が心の中を満たします。

本来活力を取り戻す場である家庭が
地獄に変わります。

その結果、外部に不適切な癒やしを求めて
不倫へと繋がります。


子どもは確実に夫婦間の不和を感じ取り、
結婚することは不幸になることなんだ、と学びます。

さらに子ども目線で考えると、
「自分は不幸な関係の産物なのだ」と認識して
自己肯定感を持てずに苦しみます。



でも、もしもこの問題を解決することが出来たなら
そこにあるのは、

平安な気持ちです。

夫婦間の尊敬と思いやりです。

困難や試練にあったときの心の拠り所です。

さらに子どもにとっては、
自分にはかけがえのない価値があるのだ、と
信じることのできる一番の根拠になります。


結論、この状態を解決するには
解決したいと思った人が被害者でいることを辞めて、
自らの人生の責任者になるしかないです。


「で、出た〜! 
 自分が変わるしかないって言うやつー!」

と、心のなかで思ったかもしれませんが
ぜひそのまま読み進めてください。
その理由にきっと納得できると思います。


「本当に相手がどうしようもない人間で、
 それでも自分が変われって言うの?」

そんなふうに思われる方もいるでしょう。


事実、この世の中にはどうしようもない
クズはいると思います。

他責マインドが心の底まで染み付いてしまって、
一切自分の非を認められない、変わろうとしない、
自分のつらさを全て世界のせいに
しているような人間です。

そういうクズ中のクズみたいな人間と
結婚してしまった人の責任者としての行動は、
その相手と離れることだと思います。

なぜなら、自分や子どもの心と体の安全を
守るためには離れるのが必要なことだからです。


でも、もしもパートナーが
クズ中のクズで無いのであれば、

夫婦関係を良好にしたいという願いがあるのであれば、
やはり自分が変わるしか無いんです。


いやいや、自分が変わらなくても
仕事や家事をリストアップして役割分担をしなおせば
解決できるでしょ!と思いましたか?


残念ながら、解決しません。


なぜなら客観的な仕事や家事にかけた
時間なんてものは心のなかではどうでもよく、

そこには「自分はこれだけ大変なんだ!」という
主観的なキツさ、ツラさしかないからです。

心の中で「自分が一番大変」だと思っている状態で、
客観的な事実を列挙しても、心には刺さりません。

データを元に相手の出来ていないことを指摘しても、
火に油を注ぐだけで根本解決にはいたらないのです。


では、どうしたらいいのか?


自分が被害者をやめて、
責任者になるしかありません。

つまり、
自分が完全にコントロールできる部分に
集中するということです。


責任者になるための具体的な方法は以下です。


ステップ1. 自分の責任を受け入れる
以下の2つの言葉を少なくとも
頭で納得できるまで自分と向き合います。

「この相手と結婚することを選んだのは自分だよね。」
「離婚せずに婚姻関係を続けているのも自分だよね。」

ここまでをなんとか受け入れます。

もし全然受け入れられなかったら
素直に心理カウンセラーや潜在意識を
扱っているコーチに頼ってください。

「◯◯じゃないといけない!」
「◯◯であるべきだ!」

という価値観が深層心理にこびりついていて、
その〇〇という基準を満たさないものへの
怒りが止まらない状態だと思います。

人生に及ぼす影響がでかすぎるので
お金を出して解決する価値、全然あります。


ステップ2. 自分の願いに目を向ける
もし自分の選びを受け入れられたら、
さらに以下の問いへの答えを考えましょう。

「じゃあ自分はこれからどうしたいの?」

もしも、
「相手のここが悪いからそれを直してほしい!」が
出てきたらステップ1に戻ってください。

「私はやっぱり幸せになりたい!」
に似たような思いが出てきたら、
ステップ2はクリアです。


ステップ3. 感謝で心を満たす
このステップで意識を向ける先を
不満、不足、自分の苦しさから
ありがたいことへと一気に変えます。

すでに有るモノや有るコトに気づきましょう。

「5体満足で生活できている…!」
「愛しい子どもがいる…!」
「日本という安全で文化が豊かな国で生活出来ている…!」
「家がある…!」
「着る服もある…!」
「3食たべることができている…!」


もしここまでの3ステップをやり抜くことが出来たら、
周りの現実は何1つ変わっていないのに、
あなたが心のなかで感じる幸福度は大きく上がっています。


そして、パートナーから見た
あなたの発するオーラも大きく変わっています。

今まではずっとギスギスしてて
近寄りがたい雰囲気を醸し出していたのに、

なんか話しかけやすくなってるな、とか。
余裕を感じるな、とか。
親しみやすさを感じな、とかです。


あなたが変化することで、
夫婦関係が改善するカラクリは
ここにあります。

人は、相手のオーラや雰囲気に無意識に反応します。

あなたが穏やかで、余裕を持った態度を取ることで、
パートナーも自然と心を開き、コミュニケーションが
スムーズになる可能性が高まるのです。


当然、夫婦関係は二人で築くものです。

一方だけの努力や変化では、
真の幸せは得られません。

しかし、一方が変わることで、
もう一方も変わるきっかけをつかむことが
できるかもしれません。

そのため、まずは自分から変わることを選び、
その変化を楽しむことが大切です。


変わることは、時に勇気が必要ですが、
その先に待っているのは、
より豊かな人生と、深い愛情です。


ここまで読んでくださったあなたの夫婦関係が、
真の喜びを与えてくれるものとなるように祈っています。