あなたは「人生の試練はすべて
同じように乗り越えればいい」と
思っていませんか?
実は、その考え方が
試練を長引かせたり、
試練をより大きなものに
しているかもしれません。
人生には「自分に原因がある試練」と
「自分に原因がない試練」の2種類が存在します。
そして、それぞれの対処法は
明確に異なるのです。
自分に原因がある試練にも関わらず、
それを人のせい、環境のせいにしていると
下手したら50年〜70年もの長い間、
場合によっては息を引き取るそのときまで
同じ問題で苦しむことになります。
表面的な行動を変えてみたとしても、
あなたはその試練の苦しみから
逃れることはできません。
なぜならその試練は
実はあなた自身が
引き起こしているものだからです。
私の場合は、
一生働きたいと思うほど惚れ込んだ
会社が買収されて、尊敬している人が
次々に会社を辞めていくのが大きな試練でした。
当時の私は青臭かったので、
転職の可能性を一切考えたことが無く
第2第3のキャリアプランを持っていませんでした。
自分の前にあった輝かしい未来への希望が、
徐々に削られていって最後に残ったのは
将来への絶望でした。
でも、その試練は私にも原因がありました。
会社が自分にとっての理想の会社のままで
いてくれると勝手に期待をして、
自分の人生の手綱を自分で握ることをせずに、
いつの間にか会社に明け渡していたのです。
では「自分に原因がある試練」には
どのような例があるのでしょうか?
そして、「自分に原因がない試練」は
どのようなものなのでしょうか?
「自分に原因がある試練」の例
・仕事でのミスや過失によるトラブル。
・人間関係での誤解やコミュニケーション不足。
・財政的な困難、浪費や借金。
・過食や運動不足、不摂生による健康問題。
・学業や試験の失敗。
・約束や期限を守らないことによるトラブル。
・無責任な行動による事故やトラブル。
・偏見や先入観に基づく誤解やトラブル。
・過度な期待をして、思い通りにならないこと。
・自分の能力やスキルを過大評価し、失敗する経験。
・他者の意見やアドバイスを無視することによって被る害。
「自分に原因がない試練」の例
・突然の天災、地震や台風。
・親しい人の突然の死や病気。
・犯罪の被害、盗難や詐欺。
・交通事故や自然災害による怪我。
・社会的な差別や偏見によるトラブル。
・親の離婚。
・政治的、社会的な変動や不安定性。
これらの試練を乗り越えるためには、
まずは直面している試練が
どっちの種類なのかを理解することが必要です。
もちろんこれは完全に
白黒はっきりするようなものではなく、
グラデーションがあります。
自分の原因が9割の試練もあれば、
自分の原因が1割しか無い試練もあるでしょう。
ただ1つ確実に言えることは、
自分がコントロール出来ないことばかりに
集中して不満を言い続けることは、
長期的にはあなたを不幸にしていくということです。
では、自分に原因がある場合と
自分に原因がない場合とでは
どのように対処をしたらよいのでしょうか?
近しい人の死など、
「自分に原因がない試練」への対処のポイントは
以下のようなものです。
・感情を抑圧せずにちゃんと出しきる
・時間が解決してくれるのを待つ
・周囲の人に助けを求める
・自分の目的や目標を思い出す
・その経験から学べることを考える
その一方で、
「自分に原因がある試練」の場合は、
以下のような対処が必要となります。
ステップ1:課題の明確化
試練や問題を引き起こしている課題を明確化し、
自分のコントロールの範囲にある課題
なのかをはっきりさせる。
例:昇進できない理由は、
人前に出ると緊張で上手く話せないこと。
ステップ2:課題を引き起こしている原因の特定
課題の原因となる特定のふるまいや、
そのふるまいを引き起こしている思い込みを特定する。
例:「話すのが下手な自分はダメだ」
という思い込みがある。
ステップ3:根本改善
原因となる思い込みを取り除き、
新しい考え方だからこそ出来る新しい行動をしていく。
例:「話すのが下手な自分はダメだ」という
思い込みを「人と話すことを楽しんでもいい」という
考え方にアップデートして、新たな挑戦をしていく。
自分の原因を認めるのは正直しんどいです。
苦しいです。目を背けたくなります。
でも、自分の原因を直視することで初めて
自分の人生の手綱をその手に
取り戻すことができるのです。
あなたが試練に打ち克ち、
望み通りの人生を作り出せるように
願っています。
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