前回投稿した記事では、
決めたことが出来ない大きな理由として
「そもそも本心からの願いではないから」
というポイントに触れました。
そこで今回は、
「本心から望んでいないことを
何故目標にしてしまうのか?」
という点について解説していきます。
「本心から望んでいない目標」だと
表現がまどろっこしいので、
ここからは「ニセモノの目標」と言いますね。
ちなみにあなたはこんな風に感じたことはありませんか?
- 目標に向かって一生懸命努力しているのに、
途中でやる気が失せてしまう。 - 達成した後に感じるはずの満足感が得られない。
- 他人と自分を常に比較してしまい、
焦りや嫉妬を感じる。 - 目標に対する情熱が長続きしない。
- 人生が自分のものではないように感じる。
- やると決めたことが出来ない。
これらはすべて、ニセモノの目標を
追いかけ続けることによるデメリットなんです。
ニセモノの目標に囚われると、
本当に大切にしたいことや、
心から望む生き方から遠ざかってしまいます。
目次
なぜ私達はニセモノの目標をニセモノだと認識できないのでしょうか?
それは、
「こうあらねば」や「こうあるべき」という
思考パターンを幼少期に刷り込まれているからです。
この思考パターンのことを、
ここではまとめて「Have to思考」と呼びます。
「私にはそんなよくワカラン思考パターンなんて無い!」
と言いたくなる人も
いるかと思います。
3年くらい前なら私も
そう感じたと思います。笑
でも、クライアントさんに
接すれば接するほど、
そして心理学を学べば学ぶほど、
『この「Have to思考」は誰でも持っているものだ』
という確信が強まっています。
「Have to思考」の代表的な例としては
以下のようなものがあります。
- 完璧であらねば
- 失敗を避けねば
- 優秀であらねば
- お金がなければ
- 強い自分でいるべき
- ちゃんとするべき
- 迷惑をかけないべき
- 自分より人の気持ちを優先すべき
- 男としてこうあるべき
- 女としてこうあるべき
- カッコよくあるべき
- かわいくあるべき
この「Have to思考」が強い人ほど、
自分の本心にフタをしています。
いやむしろ、
本心にフタをせずにはいられなかった、
という表現のほうが正確でしょう。
「Have to思考」がどうやってできるか
あなたは小さいときにこんなことを
言われたり、されたり、周りで起こったことは
ありませんか?
これらの出来事の全てが、
- 自分の本心を出してはいけない
- ありのままの自分でいてはいけない
- ◯◯でないといけない
という思考パターンに繋がります。
言われたこと
- 迷惑をかけてはいけない
- 好き嫌いをしてはいけない
- 「イヤだ」と言ってはいけない
- ちゃんとしなさい
- お行儀よくしなさい
されたこと
- しつけの一環で叩かれた
- ダブルスタンダードを押し付けられた
例 勉強してないときは「周りはみんな勉強してる」と言われるのに、
周りの友達がゲームをしているからそれが欲しいと言ったら「よそはよそ、うちはうち」と言われた。 超ダブスタ!!! - 兄弟と比べられた
- 人と比べられた
- 頭の良さや運動能力を褒められた
その成功体験が逆に縛りになって、挑戦できなくなってしまう。
まわりで起こったこと
- 両親の喧嘩
「ちゃんとしないお前が悪いんだ!」と父親が怒っていたら、ちゃんとしなきゃダメだと感じる。 - 両親の不仲
自分の気持ちを押し殺して両親の機嫌を取らないと、自分の居場所が無くなってしまうという恐怖から本心をさらけ出せなくなる。 - 大きな事故や怪我、病気など。
- 親しい人の死
これらのことを言われたり、されたり、
身の回りで起こったりすると、
自分の本心にフタをしてしまいます。
「Have to思考」が強いと、やりたいかどうかではなく、メリットが有るかどうかで判断してしまう
「Have to思考」が強ければ強いほど、
自分の情熱や興味といった自分の心ではなく、
メリットを思考で判断するようになります。
大切なことなので繰り返します。
「Have to思考」が強いと、
心ではなく、頭で判断するように
なるのです。
- 収入が多いか少ないか
- 周りの人にどう見られるか
- 楽かどうか
これらは全部、メリットです。
あなたの本心からくる
選択基準にはなりません。
じゃあどうやって本当の願いを見極めたらいいのか?
本当の願いを見極める方法
ぶっちゃけていうと、
「Have to思考」を抱えたままで
本当の願いを見つけることはできません。
「Have to思考」を手放す必要があるのです。
本当の願いを見極める具体的なステップ
- 仮でもいいので、ゴール設定をする
- ゴールに向かう中で課題が明確化する
- 課題を引き起こしている「Have to」思考を特定する
- 「Have to思考」が出来た背景を特定する
- 感情体験によって「Have to思考」の元となっている感情を昇華する
- 自然とでてきた「やりたい気持ち」を試してみる。(ブレてもOK。むしろブレるほうが自然)
- 試す中で「やりたいこと」が定まってくる。
このステップが一番再現性高いです。
このステップからズレたことをしても、結局Have to思考に振り回されてしまいます。
本当の願いを見極めた先に何があるのか?
あなたの本心からの願い、
こうなりたい、これをしたいという願いは
本当にパワフルです。
そして、その願いが定まったときには
このような変化を経験することが出来ます。
- 没頭してやりたいことをやりたいだけやれる
- 自然と肩の力が抜けて、一歩一歩前進する喜びを味わえる
- どんな小さな自分の変化、成長も実感できる
- 外側の功績によらない、自分への深い自信を持つことができる
- 周りの人も幸せになる(純粋なこれをしたいという願いの延長線上に、人の幸せが乗っかってきやすい)
あなたも本当の願いが見極められるように願っております!
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